うちには開かずの間がある。
引越しして以来一度もあけていないダンボールやシーズン物などを置いている部屋のことである。
引越しのとき雑誌やなんやらと色々持ってきたが、
3年間開けなかった。
思い切って先日全部捨てる事にした。
ひとつのダンボールは全部エロ本だった。
奥さんに恥ずかしい本の数々。
一緒に片付けてもらったが、さすがに気まずい感じであった。
もうひとつのダンボールにはビックリマンのヘッドが入っていたり、
昔集めていたテレホンカードの数々。どれもいらないものばかり。。
その中に一本ラベルの書いていないビデオテープが入っていた。
やばい、エロビデオか? いや全部捨ててきたはず。。 と自問自答しながら
押入れから引っ張り出してきたビデオデッキをテレビにつなぎ
二人で恐る恐る再生した。
映し出された映像はなんと、約7年前の二人だった。
弟がデジタルビデオを買ったばかりで、それを持って行ったディズニーランドの風景画そこには映っていた。
俺は激痩せ、奥さんはがきんちょだった。
今とさほど変わらない二人の会話、楽しそうな笑顔がそこにはあった。
二人で恥ずかしながら見たが、なんとも穏やかな空気に包まれた。
ビデオテープは約2時間
今は無き、おばあちゃんの姿や愛犬モコの若々しい時代なども映っていた。
映像と言うのはいつまでも色褪せない。
その当時の光景を残してくれる。
映像にあって、写真に無いものは音声。音も時代を感じさせる。
近いうちにビデオカメラを購入しようと思った。